ずっとこうしたかった…
お互い、目を見れば言いたいことは伝わる。早く逢いたくて…でも逢えなくて…
何もしなくてもいい。ただ逢えるだけで満足…
そう思っていたハズなのに。
顔を見たら欲が押し寄せてくる…
早く抱きしめられたい。キスがしたい…それ以上のことも…
1人の思いがそうであっても相手が思ってなければなかなか進まない。
でも2人はそうではなかった。
ホテルのドアが閉まるのと同時にどちらからともなく体を寄せる。
お互いの鼓動を聞きながら幸せに満ち溢れる。
これから過ごすたった数時間だけどかけがえのない、なにものにもかえられない数時間。
その熱を帯びたまなざしでお互い見つめ合いながらやさしいキス…
2人の間に言葉は要らない。キスはしだいに激しく吐息交じりになっていく…。
彼の唇が彼女の首筋へとおりてゆく。
「きれい…」彼の言葉を彼女は嬉しく思い、同時に熱くなっていく自分をしっかり感じていく…
2人の間には服さえも邪魔になっていく。
彼の全部がいとおしくて彼女は既に固くなっている彼の下半身を愛撫し始める…
そして次第に口へと…
彼女の口の中でどんどん大きくなり固くなっていく…
彼が「…気持ちいい…」と素直に伝えてくれることで彼女はもっと彼を気持ちよくさせたいという思いで無我夢中でしゃぶりつく。
以前の彼女ならこの行為は苦行でしかなかった。交際相手に求められるから仕方なく。早く終わらないかなぁ…
そんなことを思いながら。
でも彼のことになると全くそれはない。むしろ逆だ。可能な限りずっと口に含んでいたい。
彼の色々な反応を見たい。美味しい…
彼女がそんなことを思いながらゆっくり味わっていると彼の限界はもうそこまで来ていた。
「もう…我慢できない…いい?」
彼女はもっと舐めていたかったのだが彼にそう言われると頭の中はそのことでいっぱいに…
ゆっくりと彼が彼女の中に入ってくる…
「あぁ…」おもわず喘いでしまう。声が我慢できない。
この瞬間がたまらなく好き。夢にまで見たこの瞬間。このまま死んでもいい…本気でそう思える。
彼のことが好きでたまらないんだな。と実感する。
彼は初めはなじませるためにゆっくり、でもだんだん快楽に身を任せるようにじょじょに動きを早くしていく…。
久しぶりに身体を重ねたから彼が果てるまでそう時間はかからなかった。彼女はそれを受け止める。
一度たがが外れた二人は止まらない…
まるで逢えなかった時間埋めるかのように何度も何度も…
色々な彼を感じたくて彼女は彼の上へまたがる。
腰を前後にくねらせ、よがる…気持ちよさにずっと上で姿勢をキープできず、彼女は彼へと倒れ込んでしまう。
その形のまま彼が下から彼女ごとつきあげる…
…彼女の口が彼の耳元へと近づく。
「あ…あんあんあん♡んんっ…きもちいぃ…♡」
声を我慢できない彼女は気持ちよさにまかせずっと喘いでしまう。
彼は彼女の声を耳いっぱいに受け止め、そのまま絶頂をむかえた…
二人は互いの愛を深めていく中で、幸せな未来へと進んでいった。
彼らの愛は時間を超え、試練にも負けることなく、強く強く結ばれていた。
手を取り合い、明るい未来への扉を開く。
彼らの物語は、永遠の幸せへと続いていくのだった。
fin…